◆山崎敏充 判事◆

裁判官出身

昭和50年代(判事補時代)に租税訴訟等の判決がある。昭和60年以降最高裁調査官、事務方などを歴任、裁判例にはあまりあらわれない。

産廃処分業許可処分無効確認事件(最判平26・7・29)http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/346/084346_hanrei.pdf

 産業廃棄物の最終処分場の周辺に居住する住民のうち、当該最終処分場から有害な物質が排出された場合にこれに起因する大気や土壌の汚染、水質の汚濁、悪臭等による健康又は生活環境に係る著しい被害を直接的に受けるおそれのある者は、当該最終処分場を事業の用に供する施設としてされた産業廃棄物等処分業の許可処分及び許可更新処分の取消し及び無効確認を求めるにつき法律上の利益を有する者として、その取消訴訟及び無効確認訴訟における原告適格を有する(法廷意見)。


わいせつ図画頒布被告事件(最判平26・10・7)http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/636/084636_hanrei.pdf

 刑法175条について、憲法21条違反の主張及び不明確性からの31条違反の主張を退けた。(法廷意見)


平成25年参議院議員通常選挙定数訴訟大法廷判決(最判平26・11・26)http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/647/084647_hanrei.pdf

 違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態にあったものではあるが,本件選挙までの間に更に本件定数配分規定の改正がされなかったことをもって国会の裁量権の限界を超えるものとはいえず,本件定数配分規定が憲法に違反するに至っていたということはできないとした法廷意見に賛同し、平成24年大法廷判決及び本判決の趣旨に沿った選挙制度の仕組み自体の見直しを内容とする立法的措置ができるだけ速やかに実現されることが強く望まれるとの補足意見を付した。


以上、最高裁判決については裁判所HPから探せるものばかり(リンク)で、経歴、関わった判例等については、各選挙管理委員会のHPでも見れます(東京都選挙管理委員会の審査広報リンク、他県でも内容は同じ)。