英エコノミスト「未知の領域に踏み込む日本」(読売)

 若者が新卒で就職できないと一生厳しい状況が続く「一発勝負」の雇用の現状や、企業に残る階層構造など解決すべき課題は山積していると指摘し(記事より)

 何一つ反論できんな。これに加えて、高齢化の進行は現役世代から高齢者世代への逆進的な所得再分配を進行させる。働く意思と能力のあるかもしれない若者を非正規でくすぶらせる一方で、年功序列で能力にかかわらず高給の高齢世代と、年金+医療・介護保険による高齢者向け再配分の強化とあっては将来に希望を持てという方が無理な話に違いない。労働市場の流動化を中途半端にしてしまった結果が今の労労問題の出発点ではあるが、これを旧来の年功序列の制度に戻すわけにはいかないことは明らかであるように思う。