コメダに行ったら各紙の一面が全部小沢一郎だったので見比べてみる。どんな表情の写真を載せているかでその新聞がどの程度小沢の肩を持つのかがわかるかもしれないという割とどうでもいい着想から。一番ひどい表情の写真が載せられていたのは読売。苦虫を百匹くらい噛み潰したような顔が載せられている。次点は日経と中日。不機嫌の極みといった様子の顔が載せられている。まともそうな(比較的、という意味で)顔で載っていたのは朝日・毎日。中身読むのはめんどくさいんでやめておきました。しかし、普段の民主党に対するスタンスをある程度反映しているような気がして面白かったかもしれません。うちで取っている日経では、基本的に民主は社説とかでボロクソです。かりにもタイトルに「経済」を名乗る新聞が、民主支持と言える要因というのは実際皆無だと思います。

 小沢氏はさぞ悔しいことでしょう。与党を支配することで国会と内閣を事実上支配して権力を完全に掌握したと思っていたら横槍が入りました、というわけです。検察を「官僚組織」とラベリングして「官僚対国民の代表」(笑)という十八番の図式に持ち込んで自分の正義を語るその姿勢には感銘すら覚えます。これが幾多の選挙を勝ち抜いてきた選挙のプロの持っている強さなのでしょう。しかし、当人の政治のやり方は、旧来然とした地元利益誘導と贈収賄の仕組みに基づいていると見ざるをえない。これが選ばれ続けてきたこと自体が、「選挙が民主主義を阻害するシステム」とルソーに言わしめた間接民主制の欠陥の一つに間違いあるまいて。