直江状”は凛然として爽やかであろう。
だがまさしくその爽やかさゆえに

慶次は上杉の敗北を

予感した。

直江兼継が死ぬことになりそうだ

兼継が死ぬなら俺も死んでやるしかないなぁ…』

花の慶次 12巻
花の慶次 12―雲のかなたに (バンチコミックスデラックス)

花の慶次 12―雲のかなたに (バンチコミックスデラックス)

 最終巻。いくさが終わり、慶次を迎えに来た兼継と、縁側でそれを迎える慶次。二人が無言で向かい合うシーンが痺れる。当時担当編集だった堀江氏のあとがきにある『漢』の理念を、俺も心に持ちたいと思う。