金銭による解決

 「御公儀には滅私奉公致す可きところ、その方高が病如きで御公儀の御勤め果たし申さぬとは如何なる了見か。追って沙汰有るまで遠慮申し付ける!」(※「遠慮」…江戸期の謹慎処分のうち最も軽い処分。外出制限等がなく登城のみ制限。)

 別に200年前の話じゃないですよ。

 米国東芝、性差別で訴えられる―1億ドルの賠償請求ITmedia
 東芝米国法人に性差別訴訟、1億ドル請求WSJ日本語版)

 女性管理職を干すために上位職を創設して権限を削るとか、日本でも怪しいのに米国でやるのはアホすぎるだろ・・・そりゃ訴訟もされるわな。そして1億ドルの請求と相変わらずの米国クオリティ。どっちも自重しろよと思う俺はきっと日本人。

 しかしこの問題には、主に悪い意味での日本企業らしさが垣間見える。これは修正すべき日本の企業文化に間違いない。記事によれば、6273名のマネジャーのうち女性の比率は3.4%であるとか、訴えを起こした女性管理職を干すために上位職を新たに創設して権限を削ったとか、医療休暇復帰直後に「追って通知あるまで会社に来ないよう通知」とか、いかにも古風な日本企業の姿がここにある。米国に進出している企業でさえこのザマであっては、国内など推して知るべしというものであろう。

 さて、明日は不法行為法の試験。