平和賞

ノーベル平和賞に中国の民主活動家、劉暁波氏
授賞する委員会「中国はより重い責任を」
日経新聞
http://news.google.co.jp/news/story?pz=1&cf=all&ned=jp&hl=ja&topic=h&ncl=d4kGNwbYeuVxgQMrlbN_teBdYLBKM

 今回の劉氏の受賞は、中国における人権と民主化運動が抑圧されている現状が、世界にとってマイナスであり、これを看過しないという自由主義の観点に立ったものである(自由主義の観点において判断するという基準が明示されている:ノルウェー大使館HP)。だから、自由など屁とも思っていない中国共産党にとってはノーベル平和賞など何の価値も意味もない賞なのだから、怒ったり否定したりする必要は別にないと思うんですがどうでしょうか。
 そもそも、平和賞という賞そのものが、政治的意図と切り離すことができないものであることは否定出来ない。世界のパワーバランスで受賞者が決まっているという主張も別に間違ってはいない。しかし、より良い世界を求めて活動(それが特定の国の国益のためであったとしても)し、それが一定以上の範囲で認められた結果が平和賞であるという事実は揺るがない。今回、選考機関が中国の現状に疑問を呈したということは、中国を、世界の重要な部分として責任をもつべき存在であると認めたということでもある。中国はそこんとこよく考えて自省するといいんではないでしょうか。