名古屋市議会リコール署名、きょうから1カ月間(27日/日経)

 間接代表による二元制ってのは、こうやって市長なんかの首長が暴走するのを止めるための意味もあるんだと思ってるよ。

 直接制というのは、直に大衆の意識を反映するということで民主制の実現には近いものではあるが、近視眼的、感情的になりやすい大衆の賛否を正統性の根拠にするという点で危険をはらむ。そのため、間接性のある議会による権力とニ分割されているのだ・・・と大まかに考えるとよいかと思います。

 つまり何が言いたいかというと、首長が「私は有権者に直接選ばれたのだから私が正しい。私のやることに反対する議会はいらない」と主張するのは一見正しいように見えるが、首長がそうやって暴走するのを止めるのはもともと議会の役目(の極一部ですが)であって、首長自らが立ち上がって議会解散のためのリコール運動をおっぱじめるというのはなんか根本的に間違ってるだろ、ということです。

 河村たかし某の政権公約については色々とアウト(細かい内容については省略)だと思うので署名をお願いされたら断りますが、市議と市長のありかたがどう判断されるかには興味がありますね。