TVをつけたら国会の予算委員会の中継をやっていた。民主の渡辺恒三の発言に失望した。彼曰く『私が通産大臣をやっておった頃、まさにバブル崩壊直後でありましたが、その頃に首切りなどなかった!』と。ご冗談を。失われた10年」の開幕投手の台詞とも思えない。現在のフリーター・非正規雇用の問題は元はといえばあなた方が引き起こした「失われた10年」、その間の「就職氷河期」による、正規雇用でない労働者の増加が原因にあるのではないですか。小泉・竹中コンビと経団連に格好の口実を与えたのはほかならぬあなた方だったのです。渡辺先生はそろそろ引退されるべきではないかと考えるものであります。何しろ先生は田中角栄金丸信一族の大黒柱の一人。55年体制の顔ではないですか。
 見ていると、次に出てきたのは共産党。名前は失念…調べればわかるのかもしれないけど。若干感情論に寄りがちという欠点はあるものの、問題を提示して説明を求める態度は政治家と呼べるもので、そこには好感が持てる。防衛と外交に関わらない限り共産党の主張は割と的確なことが多い。嫌味な意味でなく、長年野党をやっているのは伊達ではないと思う。
 最後は社民党。この党、現党首以外は意外にもまともなんじゃないかという気がしてきた。現党首以外は。
 共産と自民、社民(党首以外)と自民が話しているときはしごく真っ当な、国会にあるべき対話がされているように感じる。民主と自民が話していると、お互いに、そして国民にとって時間の無駄だという気がして仕方が無い。そしてマスコミは民主VS自民が大好きすぎてその部分部分の切り貼りしかしていないからなおタチが悪い。なぜこの二党が話すと時間の無駄かというと、つまるところ旧自民(+旧社会)VS現自民の内部闘争でしかなく、国会の場を占拠して口喧嘩してるだけだからなんじゃないかな。