南極越冬記 (1958年) (岩波新書)

南極越冬記 (1958年) (岩波新書)

本棚に昔から入ってる本を引っ張り出してみたら半世紀前の本でした。初版じゃないからホントに半世紀前の本ってわけじゃないですが。

ただ真剣に、南極という場所に立つ。
現在ほど観測等の機器もそろわぬ時代、科学者として南極にあるということの価値を認識し、誇りを持って南極で過ごす筆者の日記。

日本初の南極越冬隊の隊長として国民の代表としての自覚と責任を持ち、国内の研究者達の縄張り意識や官僚的計画に苦言を呈し、そして一方ではマージャンをする隊員を冷ややかな目で見つめたり、内地からの一方的な命令で帰らされることに怒ったりと人間くさい面も見られる。足りない観測機器を嘆きながらも可能な限り自作し、観測の方法も自ら考え出して観測を行う。俺と比較することなんてあまりに意味がないけれども、工学部で電気にいたとはいえ、抵抗と板と電線やるからテスター作れって言われたって俺は作れません。こういう学者たちが日本の科学技術の進歩を担ってきたのだということを知るだけでも、このような本を読んでみる価値があるのではないかと思います。



話は変わって。
東方地霊殿の親方が上に。
プレイできるのはいつになることか。